友人のA君には、借金癖がありました。会社の後輩や同僚をはじめ、消費者金融からもお金を借りていました。ある日、私にも「来月の給料で返すので、5万円ほど貸してほしい」と言ってきました。

「いったい、何に使うんだ?」と問い詰めたところ、「後輩にお金を返すのに必要なんだ」と答えました。Aはあちこちに借金を作り、いろんな人からお金を借りては返済するという自転車操業に陥っていたわけです。

「明日、後輩に返す約束の日なんだ!とにかく、今回だけは助けてほしい」とAは手を合わせて言いました。

今回に限って貸してやろうかと思いましたが、私は、Aがあちこにちに借金を作っていることを知っていたので、あえて心を鬼にして「きみにはお金を貸さない」と言いました。

そして、「このままでは身の破滅がやってくる。今なら間に合うかもしれないので、知り合いの司法書士を紹介してやる」と言って、半ば強引にAを司法書士事務所へ連れて行きました。

Aから借金の現状を聞き出した司法書士は、「消費者金融は任意整理で解決しましょう。会社の同僚や後輩には、分割で返済して行くしかないですね!とにかく腹を括ってください。このまま手を打たなければ、自己破産するしか手がなくなりますよ」と警告しました。

私は、司法書士さんの事務所へ、Aが借金をしている人たちに集ってもらい、それぞれに毎月返済する金額を提示し、なんとか分割返済で了承してもらうように話しました。

今回は、ギリギリの線でAは踏みとどまることができましたが、気になるのは彼の借金癖です。借金癖のある人は、脳が借金を繰り返す悪癖が刻まれているそうです。

とにかく、Aが借金を申し込んできても絶対に貸さないことをその場の全員で申し合わせました。

闇金から逃れる安心の方法がここにある